井岡一翔5・2ドームで5階級制覇へ「この試合に全集中して」WBC王者井上拓真に挑戦

公開練習を前に写真撮影に応じる井岡一翔(撮影・千葉一成)

プロボクシング元世界4階級制覇王者でWBC世界バンタム級4位の井岡一翔(37=志成)が17日、東京・目黒区の所属ジムで練習を公開した。5月2日、東京ドームで同級王者井上拓真(30=大橋)に挑戦する。公開練習では軽めのシャドーボクシングをはじめ、トレーナーとしてコンビを組む佐々木修平会長(40)とのスティックミット打ちなどを披露した。

井岡は「この試合にかけている思いがあり、注目度の高い試合でもある。いつも以上に気持ちとしても高まるものがある。この挑戦にかけている大きい気持ちがある。いつも以上に気持ちとしては高く持っている」と静かに燃えた。

今年3月24日に37歳の誕生日を迎えた。23年に撤廃されているが、日本ボクシングコミッション(JBC)の定年制度の年齢だった。

09年4月にデビューしてから積み重ねてきた経験と実績がある。日本人対決も6戦負けなし。井岡は「いつも以上に高ぶる気持ちだったり、この年齢でこういう大きな舞台でこのチャンスに挑戦できるというのは僕自身、幸せでありがたいこと。日々、かみしめながら。充実した日々を送れていると思う」と言葉に力を込めた。

昨年11月に那須川天心(帝拳)に初黒星をつけ、世界王者に返り咲いた井上は勢いづいている。井岡は「簡単に勝てる相手ではないと思う。最後まで自分たちが準備すべきことに集中してやっていきたい」と強調。4月11日、WBC世界同級挑戦者決定戦となる那須川天心-フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)戦は那須川が勝ち、次期挑戦権を得ている。井岡が勝てば挑戦を受ける立場となるが「結果しかみていない」とした上で「今の自分は次の試合がとても大事で集中している。他のこと、違うことは関係なくこの試合に全集中してやっていきたい」と意気込みを口にした。

過去、世界で5階級制覇を成し遂げたのは8人しかいない。アジアでもマニー・パッキャオ、ノニト・ドネア(ともにフィリピン)の2人のみ。もちろん日本では初めて偉業となる。井岡は「みなさんに注目していただいている1戦だと思う。みなさんの期待通り、期待以上の試合をして、僕としては勝って5階級制覇したいと思う」と自信の表情を浮かべていた。【藤中栄二】