<新日本プロレス:代々木大会「BEST OF THE SUPER Jr.33」>17日◇東京・代々木第二体育館
第9試合のAブロック公式戦で“デスマッチのカリスマ”葛西純(51=FREEDOMS)が新日本マットを血で染めた。
葛西は連覇を狙う藤田晃生(23)と対戦。この試合は通常のプロレスルールだが、藤田がイスを2脚持って登場し、1脚を葛西に渡した。
レッドシューズ海野レフェリーは使用を認めないジェスチャーをしたが、2人は同レフェリーを突き飛ばし、いきなりイスで殴り合って試合がスタート。最終的に打ち勝った葛西が、渾身(こんしん)の力で藤田の脳天にイスを振り下ろし、さらに場外に落ちた藤田の額を凶器でグリグリ。藤田の顔面はいきなり血で赤く染まった。
葛西は今度はどこからかフォークを持ち出して攻撃。そして藤田が用意した長机に藤田を寝かせ、その上からタイビングボディプレスを見舞った。
その後、葛西はまさかの行動にでる。なんと注射器を取り出して自らの頭部に突き刺し、そのままの状態で藤田に強烈なラリアットをたたきこんだ。
葛西は藤田にキスをしてから垂直落下式リバースタイガードライバーを炸裂させた。藤田はこれをカウント2で返し、続く葛西のパールハーバースプラッシュもカウント1で返す気持ちの強さを見せた。
だが最後は葛西が12分58秒、「強引G MY WAY(ゴーイング・マイウェイ)」で文字通り強引に押さえ込んで3カウントを奪取。前年覇者から今大会初勝利を挙げて1勝1敗(勝ち点2)とした。藤田は初黒星で2勝1敗(勝ち点4)となった。
藤田は試合後「今日の敗因は、楽しすぎたこと。そして相手の土俵でやろうという思いが強すぎたよな。そりゃそうだよな、強えよな、葛西純。ハンパねえよ」と振り返り「だけど、なんか通じ合った気がしたな。デスペラードが『葛西純はすげえ』って言ってたから、どんなもんかと思えば、ヤベえな。負けてんだ、全身痛えんだ。でもな、なんか葛西純、もう1回やりてえな。今日は悔しい。プロレスの初心に帰った気持ちだよ」と正直な気持ちを吐露した。
一方、葛西は「一番勝っておいしいヤツから3つ取ったぞ。昨日も言ったな、BOSJの主人公は“やりすぎ上等”葛西純だってよ。昨日1敗したけど、今日、第一章のボスを倒したような気分だぜ」と喜んだ上で「なあ藤田よ、お前なんか言ってたな。『相手の土俵で勝ってこそ気持ちが良い』ってな。今日の試合、いろいろテーブルやらイスやら出てきたけどよ。通常ルールには変わりねえんだ。今日お前は、お前の土俵で負けてんだよ、バカ野郎! 悔しいだろ。プロレスってのはな、反則は5カウント以内なら許されるんだよ。レフェリーが反則っていう裁定を下さない限り、俺っちの反則負けになんねえんだよ」と藤田を挑発した。
そして「悔しいだろ、藤田。だったらよ、完璧なハードコア、完璧なデスマッチで、葛西純から3つ取ってみろ。いつでも待ってるぞ。FREEDOMSはいつでもお前を受け入れるよ。まあ、あいつがやりたくねえとか、新日本プロレスが貸さねえとか言うかもしんねえけどさ。プロレスってのはよぉ、何が起きるか分かんねえんだよ。だから面白えんだよ」とニヤリと笑った。