【新日本】IWGP王者としてG1制覇目指す辻陽太「公式戦と決勝で鷹木さんに2連勝したい」

意気込みを語った辻陽太(撮影・千葉修宏)

新日本プロレスは7月11日(日本時間12日)の米シカゴ大会から「G1 CLIMAX36」(決勝8月16日・両国国技館大会)をスタートさせる。史上3人目となるIWGPヘビー級王者としてのG1制覇を目標に掲げる辻陽太(32)に意気込みを聞いた。

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-いよいよ“真夏の最強戦士決定戦”が始まります。辻選手と同じAブロックで対戦を心待ちにしている選手はいますか

「やっぱりこの中だと鷹木(信悟)さんになるんですよね。僕には越えなきゃいけない壁がいっぱいあったんですけど、その壁を越えられぬまま、みんないなくなってしまった。そして唯一残っている偉大な壁が鷹木さんだと思ってるんです。本当はIWGPをかけて戦いたかったですけど、リーグ戦で組まれたので、じゃあここで鷹木さんという壁を越えてやろうと。当然、鷹木さんが僕に勝ったら、このベルトをかけてやりたいと思っています」

-同じユニットで間近で見ていても鷹木選手にはすごいなと思う部分があるんですね

「鷹木さんのプロレス観が僕はすごく好きで。それは何かと聞かれると、ちょっと言えない部分もありますが(笑い)、彼のプロレスに対する姿勢だったりとか、そういったものはチャンピオンになった今でもたくさん見習うべきところがあるなと日々感じています」

-鷹木選手以外で要注意の選手は誰ですか

「それはやはりTAKESHITAですね。初戦の相手で昨年の覇者でもありますし。TAKESHITAとシカゴで組まれるだろうなっていうのはなんとなく予想してたんです。東京ドームのカードでしたし、アメリカのファンが新日本で見たいカードって言ったらこれは外さないよなって予想してたので」

-1・4東京ドームの次はシカゴですか

「東京ドームの時は僕は挑戦者であって、東京ドームっていう“ホーム”でみんなの声援が後押ししてくれましたけど、今度はいわばアウェーに乗り込むということで、立場も逆になって。AEWに関しても僕はいろいろ言及しているこの状況で、アメリカのファンがどう反応してくるのかなというのはすごく楽しみなところですね」

-辻選手は先日行われた、AEWと新日本の合同興行である“Forbidden Door”をボイコットする可能性を示唆し、実際に出場もしませんでした。配信でご覧になってみてどうでしたか

「近年の傾向ではありますけどAEWの興行という側面が強いのかなというのは感じますよね」

-辻選手も出るべきだという声が、他のレスラーたちからも出ていました

「僕はあくまでもボイコットする可能性があると言ってただけで、ボイコットしたわけではないですからね。まあ、僕からそういうふうに言われてAEWも『あなたの試合を組みますよ』とは言えないと思うので。でも、なんか今まで、新日本がいいように使われてたと思うので、それに関してNOを言ったっていう事実は大事なことなのかなと思ってます」

-確かにそうですね

「ただ、一つ言っておきたいのは、僕は(AEWのCEO)トニー・カーンのことをすごく尊敬してるんですよ。もちろんAEWに思うところはありますけど。なんなら、この問題点はAEWじゃなくて新日本プロレスにあると思ってるんですよ。この外交に対してAEWの言うことを何でも聞いて、へり下っている新日本にこそ問題があると思うので。僕が一番言及したい部分はそこなんですよ。そこに僕は一石投じたと思っているので、そこは勘違いしてほしくないなっていうのはあります」

-Bブロックについても見た上で、ブロック分けの印象はどうですか

「意図を感じますよね(笑い)。僕はAブロックで、当初からIWGP世界ヘビー(の戴冠経験あり)の選手たちを倒していくって言ってたんで。その選手が4人(鷹木、SANADA、後藤洋央紀、TAKESHITA)。ザック以外全員いるんで。これは僕にとって都合のいいことだなと思っています。IWGP世界ヘビーの戴冠者たちはIWGP(ヘビー級)の歴代戴冠者に名を連ねていますけど、実際にこれ(IWGPヘビー級のベルト)に挑戦する機会はなかったわけじゃないですか。なので、ここで僕と戦って、もし勝つことがあれば当然、挑戦権を得られるわけですし。もちろん僕は勝ちに行くつもりですし、言っていることを有言実行できるチャンスかなと思います」

-そのBブロックで気になる選手は

「僕はやっぱり海野(翔太)に期待したいですね」

-王座陥落してしまいましたがGLOBALのベルトを巻いた海野選手は“地位が人をつくる”じゃないですけど、なにか違って見えました

「一皮むけた感じがありましたね。なんなら彼はすごくベルトが似合ってると僕は思ったんで。やっぱりそこの華っていうのは持ってる選手なんですよね。上村(優也)もそうですけど、海野や上村とかがもっと新日本の中心に来るようになってくれば、新日本はめちゃめちゃ面白くなるだろうなと思っています」

-今のままだと辻選手への突き上げも足りないですか

「そうですね、もっともっと突き上げてきてほしいですね。辻はもういいよって言われるぐらいな感じにならなきゃいけないと思ってて。会場みんなが対戦相手を応援しているみたいな状況になるくらいでいいと思います。僕がブーイングもらうぐらいのチャンピオンにならなきゃいけない。オカダ(カズチカ)さんもそうだったじゃないですか。強すぎて、もういいよオカダは、みたいな。そんな状況にならなきゃいけないと思ってます」

-そういうのをすべて含めて決勝で対戦したいのは誰ですか

「(Aブロック公式戦と決勝で)鷹木さんに2連勝したいですね」

-鷹木選手はベテランですけど力的には数年前と変わらないんじゃないですか

「誰よりもジムに行く人ですからね。1日3回ジムに行くらしいですよ。デート中も彼女(夫人のなつぽい)を置いてジムに行くらしいので。コンディションの素晴らしさっていうのは見習わなきゃいけないところだなと思いますね」

-G1制覇に向けて新必殺技も新たに加わりました

「ファイヤーブラスターですね。もともと(今年の1・4で)TAKESHITAに勝ったときくらいから、新しい必殺技をかんがえなきゃいけないなと思ってたんです。それで半年間ぐらい、いろいろ思いついていたんですけど、なかなかしっくりこなくて。それでMay J.さんがつくってくれたWildfireという新入場曲を聞きながら目黒通りを運転している時に思いついたんですよ。ファイヤーブラスターにしようと、ふと(アイデアが)出てきましたね」

 

-ジーンブラスターの体勢でぶつかり、そのまま相手を回転させてマットにたたきつける技ですが、あの動きのイメージもその時に?

「そうですね。やっぱり僕らしさってあるじゃないですか。結局は分かりやすくて、シンプルイズベストなものがいいと。しかも今までの技(ジーンブラスター)が進化した感じなんで、自分にぴったりだと思いました」

-話は変わりますが7月から親会社がブシロードからテレビ朝日に変わりました。団体内の雰囲気とか変わったこととかありますか

「これは徐々に変わっていくことなのかなと思いますし、僕らは変わらずリングでベストパフォーマンスを出して、お客さんを満足させていく。そこをやっていくだけなので。お互い協力し合って良い新日本プロレスを作っていければいいと思います」

-団体トップの選手として、会社がこういう風になっていってほしいという希望はありますか

「やっぱりテレ朝さんが親会社になることによって、メディアの出演だったりとか、あとはプロモーションとか、マーケティングとか、どの層にこれが刺さって、どういう風にやれば盛り上がっていくのかとか、そういう部分をもっと力を入れていかなきゃいけないのかなと思います。贅沢を言うのであれば、常設会場があったら一番いいですよね。インバウンドの時代なんで、外国人の方々が何曜日にここに行けば新日本プロレスが見られるってなったら。(CMLLの)アレナメヒコとかそうなんですけど、すごいお客さんが増えると思います。僕らが地方巡業に出ている時は他団体に貸してもいいですし、観光名所としてすごくいいんじゃないですかね」

<G1 CLIMAX36出場選手>

▼Aブロック KONOSUKE TAKESHITA、後藤洋央紀、ボルチン・オレッグ、辻陽太、鷹木信悟、ジェイク・リー、SANADA、グレート-O-カーン、Yuto-Ice、大岩陵平

▼Bブロック 海野翔太、上村優也、ドリラ・モロニー、ザック・セイバーJr.、カラム・ニューマン、成田蓮、ゲイブ・キッド、HENARE、ウルフアロン、OSKAR