【新日本】上村優也、成田蓮戦は“令和の勧善懲悪”「ルール破るのは良くないこと世の中に示す」

ど真ん中のベビーとして奮闘する上村優也

新日本プロレスは7月11日(日本時間12日)の米シカゴ大会から「G1 CLIMAX36」(決勝8月16日・両国国技館大会)をスタートさせた。ヒールに人気が集まることもある現代において、圧倒的ベビーフェースの上村優也(31)は、どのように今大会を戦っていこうと考えているのか。話を聞いた。

   ◇   ◇   ◇

-まず上村選手と同じBブロックで、特に気になる選手はいますか

「強いて言うならゲイブ(キッド)と成田(蓮)さんですね。ゲイブは道場の時も、LA道場の時もずっと一緒で。僕がアメリカにいる頃、シングルマッチを1回やったんですけど、最後に試合をしたのがその時で。そこから3、4年ぶりとかじゃないですか」

-ゲイブ選手はあれだけ新日本愛をうたっていたのに、AEWに行ったとたんに新日本に向かって中指を立てるような感じになってしまっています

「ゲイブの真意とか、そういうのをリング上の戦いを通して感じたいですね」

-成田選手に関してはどういった気持ちですか

「成田さんはデビュー戦の相手で、ヤングライオンの頃も何回も戦ってるんですけど、僕、まだ1回も勝ったことがないんですよ。だから今度こそというのと、2019年のG1 CLIMAXの時に、名古屋で1試合だけヤングライオン同士のシングルマッチが組まれたんです。それが僕対成田さんで。僕は負けたんですけど、その試合後に成田さんが『この上村と成田のカードを、ゆくゆくは新日本プロレスの黄金カードにしてやる』みたいなことを言ってたんですよ。僕はそのコメントを覚えてて、だから僕が今回勝つことで、その黄金カードのストーリーを進めたいですね」

-そういう意味で今の成田選手に関して、上村選手はどう思われますか

「道場の時やLA道場の時に話をしていても、実はプロレス観は近いものを感じていたんです。実力もあるし、テクニックもあるし、だから正統派のままの成田さんでいてほしかったなっていうのはあります。でも人それぞれ思っていること、その人なりの正義があるんで。彼にとっては今やってるあれが正義かもしれない。でも『それは違うだろ』というのを言いたい思いはあります」

-今度はAブロックで、勝ち上がって対戦したい相手はいますか

「同期で今チャンピオンの辻(陽太)もいますし、宿敵のYuto-Iceもいるし、大岩(陵平)とは僕が今、言っている『ニュースタンダード』っていうのを体現できるし。大岩はお互いが認め合うライバルなんで。誰が上がってきても面白い試合にはなると思います。今、ニュースタンダードっていうのを、しっかり確立させたいっていうのもあるから」

-ニュースタンダードとはどういうイメージでしょうか

「この新日本の戦いの軸になるものだと思うんですよ。その軸があるからこそ、いろんな試合が映えるし、だから僕はこの新日本プロレスの戦いの軸はもうぶれさせたくないと思ってます」

-今の時代って、ともするとヒール的な選手の方が人気が出たり、くせのある選手の方が目立ったりすると思うんですけど、そういう中で上村選手はなぜまっすぐ真ん中を歩む道を選んでいるのですか

「ダークヒーローという言葉があったり、映画でもジョーカーが主役だったり。多様性みたいな部分もあるのかもしれないですけど、でも、やっぱり圧倒的なヒーロー、プロレス的に言ったらベビーフェースがいないと絶対にダメだと思うんです。生きづらさや、やりにくさとか、そういうのがあったとしても、僕はもう振り切ったヒーローになっていくしかないって思いますね。今までは棚橋(弘至)さんがいたけど、棚橋さん以降、そんな人がいなかったんで。でも絶対に必要なんですよ。そういう人がいるからヒールも光るし。でも僕は棚橋弘至を目指してるわけじゃなくて、僕は僕の振り切った、圧倒的なヒーロー像をこれからもどんどん見せていきたいです」

-じゃあ勧善懲悪というか、最後は正義が勝つというようなものを目指しているのでしょうか

「そうですね。先ほどお話しした成田さんとの試合ですけど『黄金カード』にするという話をしましたけど、僕の中でもう一つのテーマが『令和の勧善懲悪』だと思っているんです」

-なるほど。最後は自分が成田選手に勝って、目を覚まさせたいと

「そうです。そういうのを世間にも見せていきたいですね。ルールを破ることは良くないということを、プロレスを通して世の中にも言っていきたいです」