<プロレス:TAKAYAMANIA EMPIRE V「ROSSO(情熱色)に染めろ!」>◇7日◇東京・後楽園ホール
試合中のアクシデントで頸髄(けいずい)損傷の大けがを負ったプロレスラー高山善廣を支援する大会のメインイベント(第6試合)で、鈴木みのる&エル・デスペラード(新日本プロレス)組と、丸藤正道(ノア)&HARASHIMA(DDT)組が対戦した。
鈴木と丸藤が強烈な逆水平チョップでやり合い、デスペラードはHARASHIMAにスピアー、HARASHIMAは鈴木に蒼魔刀(ランニングダブルニーアタック)を炸裂(さくれつ)させるなど4人がリング内外で奮闘。
解説者の小橋建太氏がHARASHIMAに羽交い締めにされた鈴木に逆水平チョップを見舞うお約束の場面もありつつ、最後は鈴木がゴッチ式パイルドライバーでHARASHIMAを仕留めて勝利した。
そして試合後には観戦していた高山が車いすでリングに上がった。鈴木が「お前ら知ってるか? 実は来週、高山善廣の誕生日です」と音頭を取り、会場の全員でハッピーバースデーの歌を合唱。そして鈴木が「事前に言ったら絶対に嫌がると思ったんで勝手に用意してきた」というプレゼントの赤いちゃんちゃんこを取り出し、高山に着させた。
今年9月19日で60歳になる高山の、ちゃんちゃんこについての感想の言葉を耳元で聞いた鈴木はガハハと笑いながら「『これは障害者への虐待じゃないか』というギャクも言えるんで“大高山コール”でお願いします」。後楽園ホールが「高山コール」で包まれた。
その後、高山が今度は自分の口で「馬場さんがさ、60の時、ちゃんちゃんこ着てたんだよ、リングで。俺はそれまでは絶対プロレスなんかやってねえだろと思った。そしたらこんな目に遭っちゃったよ」と言うとファンはまた大爆笑。高山は続けて「でも馬場さんみたいにみんなに祝ってもらって幸せです。ありがとうございます」と感謝した。
そして鈴木が「俺との試合、まだまだ試合中だもんな。お前が立ち上がって俺の顔、蹴っ飛ばしに来るまで、俺がずっとまってるぜ」と言うと、高山は大きくうなずいた。
バックステージでメディアに対応した高山は改めて「鈴木みのるが『俺を蹴っ飛ばすまで待ってる』って言ってくれたから。リハビリ頑張りますよ」と意気込み、現在58歳の鈴木が還暦を迎えた時には「やり返しますよ」と誓っていた。