新宿FACEがまさかのアイアンマン王座戴冠で21年間の歴史に幕 最後も水浸し、壁ボコボコで

アイアンマン王者となった支配人の小川愉可さん

<プロレス:SHINJUKU FACE COUNTDOWN SERIES「銘心鏤骨」>◇30日◇東京・新宿FACE

プロレス、格闘技の会場として多くの人々に愛されてきた新宿FACEが、まさかのアイアンマンヘビーメタル級王座戴冠を果たして21年の歴史に幕を下ろした。

この日の第2試合で時間差入場バトルロイヤルが行われた。バラモン兄弟が会場中を水浸しにし、鈴木みのるはイスをたたきつけて場外の壁を破壊、朱里は中邑珍輔をサッカーボールキックで秒殺した後、サングラスをかけて平田一喜とダンスを踊り狂った。

そんな試合の中で、アイアンマン王者だった高木三四郎がダウンさせられると、リング上に新宿FACE支配人の小川愉可さんが呼ばれ、高木をフォール。見事3カウントを奪って第1913代王者に輝いた。

この日のメインイベント(第4試合)では2005年の新宿FACEこけら落としでも戦ったアジャコングと尾崎魔弓が登場。アジャ&橋本千紘組VS尾崎&Sareee組のタッグマッチが行われた。

尾崎が連れてきたPOLICEが、ことあるごとに介入して試合はメチャクチャな場外乱闘に。収拾がつかなくなって両者リングアウトで終了となった。

しかし「新宿FACEの最後の日に引き分けなんていいわけねえよな。決着つくまで延長だよ。今日の出場選手出てこい。FACEぶっつぶせ!」という尾崎の号令で全員参加の再試合が行われ、今度は尾崎とPOLICEが他の選手たちから串刺しトレイン攻撃などを浴びて痛めつけられ、最後は、またも小川さんが呼ばれて尾崎に串刺しエルボーを浴びせた後にフォール。小川さんが3カウントを奪って試合は終了した。

その後、全員がリングに上がってセレモニー。ベルトを持った小川さんは「とりあえずチャンピオンになりました!」と笑顔を見せてから「ただ、私には荷が重いので、新宿FACEに譲ろうと思います」とベルトの譲渡を提案。松井幸則レフェリーがこれを認め、ゴングを鳴らせ、新宿FACEが第1914代アイアンマン王者となった。ファンが帰った後のFACEのリングのロープにはそっとアイアンマンのベルトが掛けられた。

◆アジャコングの話「本当にプロレスにとっても、たぶんキックとか総合格闘技とかにしても、なくてはならない会場になってたんで。これがなくなって本当にこれからどうしようかなって考えてるところ、いっぱいあるんだろうなって思う。たぶんFACEに来ない限りは歌舞伎町なんて怖いから来ない(笑い)。ビルの老朽化だから、こればっかりはしょうがないですけど、何とかビル建て直して新しい所に造ってくんねえかな、と思うんだけど、新しい所になると、こんなめちゃくちゃなことさせてくんねえだろうしなぁ。きれいなところができたら、バラモンとかMAOとかあの辺、全部出禁じゃん。会場壊しそうな私とか尾崎とかPOLICEとかも全部出禁になるじゃん。大人の遊び場、プロレスラーの遊び場がなくなっちゃうのが本当に寂しい」