【ノア】煌牙、会見でも清宮&Inamura一刀両断「こいつらが推されてるうちは変わんねえ」

乱闘寸前になる(左から)Yoshiki Inamura、清宮海斗、煌牙、拳王

プロレスリング・ノアは24日、ビッグマッチ『WRESTLE ODYSSEY 2』(25日、東京・両国国技館)に向けた記者会見を開催。第5試合のスペシャルタッグマッチで激突する拳王&煌牙組と、清宮海斗&Yoshiki Inamura組が登壇した。

新世代の台頭を狙う煌牙が「方舟御三家」として団体に推される清宮&Inamura、さらには現状に甘んじるノア所属選手全体へ激しい言葉でかみつき、会見場は最後のフォトセッションまで一触即発の緊迫感に包まれた。

会見の主役として空気を支配したのは、海外遠征から帰国後、「方舟御三家(清宮、Inamura、OZAWA)」への糾弾を続ける煌牙だった。マイクを握った煌牙は、小規模会場での集客状況に言及し、団体トップに立つ清宮とInamuraの危機感のなさを真っ向から批判した。

「小さい会場で満員にできなくてお前ら悔しくねえのか? 俺はめちゃくちゃ悔しいよ。でもよ、こいつらが会社に推されてるうちは何も変わんねえんだよ。だから俺が発言して、行動しねえと何も始まんねえんだよ」

自身のキャリアや実績不足から「結果がないから何も響かない」「口だけ野郎」と周囲に批判されることも理解していると語った上で、「俺がノアを必ず変えてやるよ」と強い決意を表明。さらに、隣で無言を貫く清宮とInamuraに向き直ると、いらだちをあらわにして挑発をエスカレートさせた。

「おい、お前ら。気合入ってんのか、おい。黙っててよ、何か言い返してみろよ。あ? 何も言い返せないのか、後輩に言われてよ。悔しくねえのか、おい!」

煌牙の矛先は対戦相手だけでなく、団体全体に蔓延(まんえん)するぬるま湯体質にも向けられた。

「明日、必ずこいつらぶっ飛ばしてよ、俺がノアを変えてやるし。今のノアはよ、決まった給料だけもらって、何も発言しない、何も行動しない、何も盛り上げようとしないレスラーが山ほどいるだろ。だからよ、そいつらにも俺が必ず火つけてやるからよ、楽しみにしとけ」

パートナーの拳王も、前戦・保土ケ谷大会で煌牙が放った言葉に深く共鳴した様子を見せた。あえて「方舟三銃士……って何て言ったっけ? 『方舟御三家』だよな。それぐらい浸透してないってことだよな」と皮肉を交えつつ、煌牙の問題提起を全面的に支持した。

「『方舟御三家が生ぬるいから会社が潤わない』。いやあ、俺の心にもすごい響いたよ。方舟御三家のせいじゃないよな、俺のせいでもある。本当にあいつの言葉は心に染みた。もう一つ煌牙が言ったよな。『てめえらは生ぬるい。会社は方舟御三家しか推していない』。その言葉には俺は納得したな。てめえらなんかに投資しても、何も生まれないんだよ! 何年、清宮に会社は投資してきた? それが今の現状だ」

さらに拳王は、凱旋(がいせん)帰国後にプッシュを受けるInamuraに対しても「急に帰ってきて会社が推し出した。それまでお前が苦労したことなんて俺は知ってるぞ。今いいポジションを得たらハッピーか? そんな状況じゃあ、このノアは変わらない」と厳しい言葉を浴びせ、「明日は今年のベストバウトをとれるような戦いを、俺が、そして煌牙が、俺たちでやってやるよ」と予告した。

一方、挑発を受け止める形となった清宮海斗は、この両国大会のカードに煌牙が入ったこと自体を「ノアにとって新しい分岐点にしなきゃいけない」と認めつつも、自身の置かれた立場に危機感をにじませた。

「煌牙がこう因縁つけてきてますけど、俺もぶっちゃけ今、胸を貸してる状態じゃないっていうか。この中で一番結果を出さなきゃいけないのは自分だと思ってるんで。隣にいる稲村にもちょっと悪いとこありますけど、この両国で一番おいしいところを持っていくのは清宮海斗です」

続くInamuraは、舌戦を仕掛ける煌牙に対して「おしゃべりしたいんか、リング上でノアらしいプロレス見せて、それでお客さん呼ぶのか、どっちなんだ、おい。最初に帰ってきた時に煌牙が言った通り、ノアらしい戦いしてお客さん見せたいんで、ここで特に言うことはナッシングです」とリング上の闘いで示す姿勢を強調した。

また、煌牙の「小さい箱でも満員にならない現状への不満」について問われた清宮は、過去の苦難を振り返りながら後輩の主張を突き放した。

「煌牙が言ってんのは、結局もう絵空事なんすよね。あの会場でお客さんの空席があるっていうのは事実だと思うし、お金を稼ぎたいっていうのも、そりゃみんな稼ぎたいっすよ。俺ら、お客さん10人ぐらいの時からやってますから。会社だって何回も変わって、そのたびにみんなでここまでやってきたわけでしょ。そういうのを彼は知らないわけですし、1試合1試合の重みっていうのを感じてやってきましたよ。その違いを見せたいと思います」

会見後のフォトセッションでは、4選手が並んだ瞬間に火花が散った。煌牙がInamuraに詰め寄り、一触即発の状況に。怒号が飛び交う険悪なムードのまま会見は幕を閉じた。

団体の現状に牙をむいた煌牙の下克上か、それとも清宮&Inamuraがキャリアと覚悟の差を見せつけるのか。そこへ拳王がどう絡んでいくのか。注目だ。