<東京女子プロレス:春日部大会「TJPW FALL TOUR 2026~Ray of Hope~in KASUKABE」>◇24日◇埼玉・活樹ふれあいキューブマツナガ多目的ホール◇観衆279人(満員)
12月26日に引退する上福ゆきが、引退ロードで念願の男色ディーノとの対戦を実現させた。東京女子のエース山下実優と組んで、ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシンと激突したが、13分7秒、男色ドライバーでディーノに敗れた。
試合前、ササダンゴは勝利した暁には団体名を「東京女子プロレス」から「東京おじプロレス」に変更すると宣言。これに甲田哲也代表は「そんなことどうでもいい」と一蹴し、「お尻禁止」を通告した。
ところが試合ではディーノのお尻攻撃がさく裂。阻止しようとリングに飛び込んだ甲田代表まで餌食となる大混乱に。山下は得意の蹴り技で猛反撃し、上福もビッグブーツや卍固めでディーノを追い込んだ。しかし、最後はディーノが垂直落下式ブレーンバスターを連発。立ち上がった上福を抱きしめると、男色ドライバーで3カウントを奪った。
試合後、ディーノは一転して真剣な表情でマイクを握った。デビュー前の上福と道場で出会った思い出を振り返り、「英語もしゃべれるし、選択肢はいっぱいあったと思う。でも上福はここにいることを選んだ。東京女子で生まれて、最後の最後まで東京女子にいることを選んだ」と、その歩みをたたえた。
さらに「デビューしたあの日から今日まで、かみーゆ、プロレス、いや東京女子楽しかった?」と問いかけると、上福は「東京女子、大好きな仲間とかっこいい先輩と、こんなへんてこりんなおっさんたちがいて、最高にずっと楽しかったです」と笑顔で答えた。
感動的な雰囲気に包まれたかと思いきや、上福は「最後にゆきの目を見てください」とディーノを見つめ、まさかのサミングをお見舞い。最後まで上福らしい幕切れとなった。
上福は「私の引退ロードはまだ12月26日まで東京女子プロレスで走り続けるので、それまでみなさん見届けていてください」とファンに呼びかけた。
バックステージでは、山下が「今日ようやく『そうか、引退するんだこの子』というのを背中を見て感じた。いやあ強くなったね」と感慨深げ。上福も「山下さんは自分にとって先生みたいなもの。絶対やっておきたいことだった」とタッグ結成への思いを明かした。
最後は山下から「メソメソすんな! 最後まで強い姿を見せてがんばろう!」と激励され、上福も「メソメソしない!」と力強く応えた。