<ドラディション:後楽園大会「TATSUMI FUJINAMI 55th CELEBRATION DRAGON EXPO 2026」>◇6日◇東京・後楽園ホール◇観衆1351人
メインイベントのタッグマッチで72歳の藤波辰爾がザック・セイバーJr.と組み、ウルフアロン&松本達哉組と対戦した。
ウルフがカウンターの逆一本背負いでザックをたたきつけ、藤波のドラゴンスクリュー狙いはうまく切り返して、ともえ投げで投げ飛ばすなど奮闘したが、やっぱり主役は藤波。最後は藤波がドラゴンスリーパーでウルフを制している間に、ザックが18分4秒、変形卍固めで松本からギブアップ勝ちを収めた。
試合後、リング上で藤波は「ちょっと見栄を張ってウルフアロンに挑んでみたけど、どう俺が回ったか分かんないんだけど、気がついたら飛んでました」と、投げられたことを苦笑い。それでも「55年やると、こんないいこともあるんですよね。ウルフとも戦えたし、彼(松本)は伸びますから」と、若手をたたえる器の大きさを見せた。
藤波はバックステージでも、そのともえ投げを振り返り、「あれはびっくりした! さすが切り返しというか、柔道だから全てのいろんな投げを知ってるし、自然と出たんだろうね」と感嘆。一方のウルフは「足を持たれた状態から出せる柔道技ってなると、ともえ投げが一番理にかなってる」と明かし、「72歳の方と試合するのは初めての経験。体が動く限り全ての力を尽くして戦ってる藤波さんを見て、学べるべき部分がすごくありました」とリスペクトを示した。
藤波はウルフに「柔道がベースにあるわけだから、独自のスタイルを確立するといい」とアドバイス。相棒のザックについても「なんかうらやましいね。ウルフとやってる姿を見ると、俺も反対にあっち側に立って、ザックともやりたいような気分だよね。すごい素晴らしい」と2度目のシングル戦にも意欲を見せていた。