横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)は、際どい一番を制した。一気に押したはずの小結妙義龍(28=境川)に押し返されたが、土俵際で瞬時に体が動き、左から捨て身の上手投げを放った。相手の体を裏返す。ただ、夏場所後に手術した自身の右肘も先に土俵に打ち付けた。物言いがついた。
「相手が飛んだのが見えたが、右肘から落ちたからどうかなと。ただ、軍配はこっちに上がったから」。結果は妙義龍が「死に体」だったとして、軍配通り。だが、取組後は打ち付けた右肘を何度もさすり、土俵下でうずくまる場面も見られた。支度部屋には、患部に氷を当てて現れた。
「ちょうど肘の上から落ちちゃったんで。まぁ、大丈夫ですよ」。気丈に振る舞ったが、肘の状態は決して万全ではない。残り14日間に覚悟が求められる出だしとなった。

