大関栃ノ心(30=春日野)が、小結玉鷲(33=片男波)との取り直しの一番を制し、3勝1敗とした。

立ち合いから玉鷲に押し込まれ、一気に土俵際まで後退。左ではたき軍配は栃ノ心に上がったが、栃ノ心の足が出たと物言いがついた。協議の結果同体となり取り直し。その際に栃ノ心の右眉上辺が裂傷し、顔面に血がまみれた。

タオルで顔をぬぐった栃ノ心。再び鋭い出足の玉鷲に押されたが、右へ回り込んで辛うじて左へ突き落とした。

玉鷲とは先場所6日目、小手投げを食らった際に右足親指付け根を痛め、途中休場の直接的な原因となった。因縁の相手ではあるが「そこは気にしていない」と話した。

裂傷した右眉に関しては「(いつけがしたのか)分からない」と首をひねった。傷は深く刻まれ、視界に変化はあるか問われ「それはない」と答えた。