8場所連続休場から復活を目指す横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、4連勝を飾った。

西前頭筆頭の魁聖に、立ち合いから左をねじ込み、1度は土俵際まで寄ったがしのがれた。逆に相手に上手を取られる場面もあったが、稀勢の里がこれを切るなど攻防の連続。最後は右上手を取り、得意の左四つで寄り切った。

1分近い大相撲を制した稀勢の里は、207キロの重い相手を寄り切ったことへの手応えを問われ「うん。まあ、1つ1つやっていきたいと思います」と話した。立ち合いへの手応えについても「うん」とうなずき、手応えを感じている様子だった。

序盤戦全勝突破のかかる5日目は、東前頭3枚目の正代の挑戦を受けるが「1日一番、しっかり集中して、明日やっていきたい」と、自らに言い聞かせるように話していた。