大関豪栄道(32=境川)が2敗を守り、2度目の優勝へ可能性を残した。

2敗同士の横綱鶴竜(33=井筒)を破った。鶴竜がつっかけて2度目の立ち合い。鋭い踏み込みから、張り手を食らわせた左を差した。引き技で対応しようと後退する横綱を逃さず、一気に前へ出て押し出した。「(立ち合いは)体が自然に反応した。集中できていた? いつも集中してるよ」。

2016年秋場所以来、2度目の優勝へわずかに可能性を残す。無敗で独走する横綱白鵬(33=宮城野)を、大関高安(28=田子ノ浦)とともに星の差2つで追う。

「(優勝は)厳しいかもしれないけど、最後まで何が起こるか分からない」。明日14日目はその白鵬に挑む。現在10連敗中と分が悪いが「集中して、明日は攻めきりたい」と言った。全勝優勝した2年前、11勝で優勝次点だった昨年と「げんがいい」秋場所。残り2日で逆転劇を目指す。