関脇御嶽海(25=出羽海)が勝ち越しを決め、先場所優勝の意地を見せた。8勝6敗で千秋楽を迎える。

2敗で優勝戦線に生き残っていた大関高安(28=田子ノ浦)を逆転で退けた。立ち合いのかち上げをこらえて浅く左差し。右でおっつけるも土俵際に押し込まれたが「相手が見えていた」と落ちついていた。右足を軸に1回転しながら、左へ突き落とし。軍配は御嶽海に上がり、土俵外へ出た御嶽海の足と高安の体が同体と物言いがついたが、協議の結果、行司軍配通り。待望の8勝目に「最低目標なので」と話した。

大関とりが期待された今場所。昇進目安の三役で3場所33勝は、11日目に5敗を喫した時点で絶望的になっていた。千秋楽へ「しっかり白星で終わりたい」と、勝って来場所につなげたい。