大関高安(28=田子ノ浦)は1敗を守った。

立ち合いの圧力に定評のある、西前頭2枚目の玉鷲を組み止めると左を差して寄り切り。前日5日目は栃煌山との全勝対決に敗れていたが、横綱不在、残る2人の大関が3敗と星を伸ばしきれない中、全勝の小結貴景勝を追走している。敗れた前日は無言だった支度部屋では「多少(上体が)起きたけど、何とか(相手の圧力を)止められました。左はいいところを取れたけど、土俵際で腰が高かった」と、危なげなく寄り切っても、課題を挙げていた。

前日の黒星については「昨日(5日目)は悪いところが出た。立ち合いも中途半端だった」と猛省。それだけに「今日は思い切って当たった。そうやって勝てば前向きになれる。そこだけを考えていった」と、精神的にも上向きになることを目指して取り切った一番を振り返った。