13場所ぶりの関取復帰場所となった東十両13枚目の豊ノ島(35=時津風)が、今場所3敗目(5勝)を喫した。

新十両で西十両14枚目の友風(23=尾車)と対戦。相手より早く立ったが、やや腰が高く左からおっつけられ、のど輪押しで上体が伸びてしまった。何とかしのいで右に回り込んだが、相手に冷静に追い詰められ、正面土俵に押し出された。

幕下だった今年名古屋場所、秋場所と連続で対戦し●(はたきこみ)、○(小手投げ)と五分で迎えた対戦だったが、一回り年下の相手に圧力負けした格好だ。ただ、豊ノ島本人の敗因分析も冷静で「立ち合いは早かったけど、決まった感じの立ち合いじゃなく、安易に立ちすぎた。もう少し低く(立って)左を差し込めば入ったかもしれない。おっつけられて嫌がったので、そこをやられた」と振り返る余裕もあった。

中間の8日目を5勝3敗と2つの“貯金”で折り返す。2年半ぶりに15日間、相撲を取る本場所生活に「今ぐらいから疲れが出始めるけど、思ったほどじゃない。人生で初めてというぐらい、相撲を楽しめている」と精神的には、まだまだ余力は十分。体のケアを優先するため、ここのところルーティンワークだった? 場所帰りのラーメン店通いは小休止。「今日は絶対、行きませんから。絶対です」と笑いを誘い「部屋に帰って頭でも洗って、スッキリして体のケアを長めにやろうと思います」と話した。会場では、ボートレーサーでSG実績のあるトップレーサーの池田浩二(40)、磯部誠(28)と旧交を温めていた。