東十両11枚目志摩ノ海(29=木瀬)が、幕内経験者の西12枚目蒼国来を寄り切りで下し、十両7場所目で初の2桁白星を挙げた。

「立ち合いで迷いがあった。普通に(当たっていけば)良かったけど、浮いてしまって…。前にもっと出ないとダメです」。

西幕下4枚目だった13年名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、6場所連続休場。新十両の16年名古屋場所でしこ名を本名の「浜口」から改名。こつこつと努力を重ねて来た。十両優勝争いのトップを走る。「2桁白星はもちろんうれしいですが、今晩寝て忘れます。次にケガをしたら、意味がない。1番1番です」。残り4日。苦労を知る男に緩みはない。