かど番大関栃ノ心(31=春日野)が支度部屋で悔し泣きした。横綱白鵬相手に得意の右四つとなり、しっかり両手でまわしも引きながら、左上手を切られ、寄り切られた。

9日目を終えて6勝3敗とし、かど番脱出に接近しながら、豪栄道、高安、白鵬との上位戦で3連敗し、星は5分になった。自分の型になって敗れたショックもあるようで、まげを整えてもらいながら、両目からは大粒の涙が…。残り3日で2勝という状況に追い込まれた。「しょうがないな。明日も頑張ります」と声を絞り出した。