西十両2枚目で新入幕を狙う炎鵬(24=宮城野)が7勝5敗とし、勝ち越しに王手をかけた。

4日目の琴恵光戦に続き2度目となった幕内の一番で、ベテラン豊ノ島を押し出した。「ちょっと立ち遅れました。あまりいい相撲じゃないです」と言い「1回目ほどじゃないけど(幕内の土俵は)ちょっと緊張した」。それでも、肩を痛めている右手でまわしを引くなど必死の思いで白星を奪った。

新入幕を決め、先輩石浦と2人で白鵬の土俵入りの露払い、太刀持ちを-。それが大きな目標だ。その白鵬からは9日目に6勝3敗とした後「もう大丈夫だろ?」と明るくハッパをかけられたという。

「きっと気をつかってくださって、わざと明るく言ってくれたんです」と言うが、右肩の痛みとともに日々緊張感は高まっていく。「いつも以上に精神的にも体力的にも厳しい場所ですが、その中で踏ん張っているのは自信になります」。残り3日、勝ち越しに止まらず、少しでも星を伸ばしていくつもりだ。