敢闘賞の阿炎が新三役へ前進 賞金はアクリル貯金

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

人気者の西前頭4枚目阿炎(25=錣山)が、新三役へ大きく前進した。

玉鷲との一番は勝者が敢闘賞という中、相手の圧力に押し込まれながらも土俵際で華麗にかわして引き落とし。「相手が立ち合い強いので、どうしても先に立ちたかった。今場所は本当に体が良く動けていた」。187センチの長身と長いリーチ。回転の速い突っ張りも強力だが、懐の深さと反応の良さを生かして、終盤戦の白星は全て引き技でもぎ取った。

来場所の新三役候補に躍り出たが、番付にとらわれない。「関係ない。いつでもチャレンジャーなので。まあ、懸賞が増えればいいかな」とちゃめっ気たっぷりに笑う。敢闘賞は2度目。賞金として獲得した200万円は「貯金します」と堅実な答え。最近購入したという、透明で金額が確認できる充電式のアクリル貯金箱に入れる予定だ。「まだ充電してないから使えないんですけどね。ワハハ」。

取組前には、たびたび襲われるぎっくり腰を発症し「ズキズキする」と痛みがあった。土俵の上では気にならなかったというが、場所後の6月は入念に治療する。上位との対戦が組まれる来場所へ、万全な状態に整えていく。【佐藤礼征】

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  • 大相撲夏場所千秋楽 阿炎(右)は引き落としで玉鷲を下す(撮影・加藤諒)