大相撲の東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)が25日、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、愛知県庁、名古屋市役所などを表敬訪問した。

5月の夏場所で初優勝したことを受けて、名古屋場所担当部長の出羽海親方(元前頭小城ノ花)らに同行。夏場所で優勝した際、トランプ米大統領から表彰を受けたためか、名古屋市役所では河村たかし市長から「サンキュー フォー カミング」「アイラブユー」と、英語で出迎えられ、少し困惑しながらも笑顔を見せた。

同市長には終始、主導権を握られる形で「モテるやろう? 嫁さんは?」などと、質問攻めに遭ったが「モテないです。募集中です」と、かわし続けた。最後は、市役所訪問の際に恒例となっている相撲勝負を挑まれた。河村市長は、事前に報道陣に「大外刈りで勝負」と秘策? を明かし、意気込んでいたが、あえなく撃沈。余裕の表情で胸を出した朝乃山が、豪快に突き落とした。

訪問を終えた朝乃山は「知事や市長は、そう簡単には投げられない。貴重な経験。(突き落としは)大外刈りを耐えて、とっさに反応した。(状態は)いいんじゃないですか」と、終始笑って答えた。今後は出稽古などで仕上げていく予定だ。