横綱鶴竜(33=井筒)が再び単独トップに立った。鶴竜は、前日の友風戦での金星配給のショックを引きずらず、関脇御嶽海(26=出羽海)を寄り切って13勝目を挙げた。結びの一番には、横綱白鵬(34=宮城野)が63度目の対戦となった平幕の琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)戦に臨んだが、もろ差しから一気の寄りに屈し2敗目を喫した。先場所同様、千秋楽の取組は14日目の全取組終了後に発表されるが、両横綱の千秋楽結びの一番での対決は確実。そうなれば、鶴竜は勝てば昨年夏場所以来6度目の優勝。白鵬が勝てば優勝決定戦に持ち込まれる。

2敗で追っていた西前頭16枚目で幕尻の照強(24=伊勢ケ浜)は、北勝富士(27=八角)に突き落としで敗れ3敗に後退した。

新小結の阿炎(25=錣山)は、逸ノ城(26=湊)に押し出しで快勝。星を7勝7敗の五分に戻し、新三役勝ち越しを千秋楽にかける。同じく新小結で、既に負け越しが決まっている竜電(28=高田川)は、大栄翔(25=追手風)に押し出しで敗れ10敗目を喫した。西前頭3枚目の大栄翔は勝ち越しを決めた。

先場所優勝で、今場所は前日13日目に負け越しが決まっていた東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)は、正代(27=時津風)を寄り切って6勝目を挙げた。西前頭2枚目で既に勝ち越しを決めている遠藤(28=追手風)は、宝富士(32=伊勢ケ浜)を寄り切って9勝目。今年初場所以来の2ケタ10勝に王手をかけた。前日13日目の結びの一番で、横綱初挑戦で鶴竜から金星を挙げた友風(24=尾車)は琴恵光(27=佐渡ケ嶽)を、はたき込みで下し11勝目を挙げた。

新入幕で負け越しが決まっている西前頭10枚目の貴源治(22=千賀ノ浦)は、矢後(25=尾車)に寄り切られ9連敗で10敗目(4勝)を喫した。人気力士で同14枚目の炎鵬(24=宮城野)は妙義龍(32=境川)と対戦。勝ち越しをかけた相撲は、先場所から9連敗中だったが、懐にもぐっての攻めで妙義龍を寄り切り、新入幕から2場所目で自身初の幕内勝ち越しを決めた。

十両は2敗で単独トップだった剣翔(27=追手風)が隆の勝に、はたき込みで勝って12勝目。後続に2差をつけたため千秋楽を待たずして、連続在位22場所目の十両では初の優勝を決めた。