鶴竜の2本差しは研究の成果/大ちゃん大分析

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇21日◇ドルフィンズアリーナ

今場所の両横綱は、やはり鶴竜の方が内容がよかった。常に右のまわしを取ることで、流れをつかんできた。白鵬との一番も右四つから巻き替えて左四つ、さらに2本差しと、すべて右のまわしをつかんで、相手の動きをけん制している。最後の2本差しも研究の成果だろう。今場所の白鵬は逸ノ城にも琴奨菊にも、立ち合いで失敗して2本差しでやられている。鶴竜はそれが頭にあって、うまく攻められたんじゃないか。

場所前に腰を痛めたということだが、ケガと付き合いながらやらなきゃならん年齢だ。それを熟知した取り方といえる。炎鵬、照強は面白いし、若手が伸びてきた。とはいえ、やはり両横綱との力の差はまだ大きい。やはり全員休場した大関に進歩がない。次の横綱というより、次の大関を早く見つけないといかんね。(日刊スポーツ評論家・高砂浦五郎=元大関朝潮)

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  • 21日、6度目の優勝を飾った鶴竜は、会場の大声援に両手を挙げて応える(撮影・前岡正明)