大相撲夏巡業が19日、北海道・釧路市で行われ、前頭朝乃山(25=高砂)が約1カ月間の巡業を振り返った。「春巡業のときみたいに自分から積極的に稽古ができた」と、初優勝した夏場所前と同様の調整に手応え得た様子だった。

この日は道内に宿泊して20日に帰京し、23日から始まる、平塚市での部屋の夏合宿に参加する予定。「相撲は取らないと思うけど、若い衆に胸を出したりしようと思う」と、土俵に上がり地元のファンを盛り上げる意向を示した。

初の上位総当たりとなった7月の名古屋場所では7勝8敗の成績を残し、番付はわずかに下がる見通し。秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)でも上位総当たりが予想され「謙虚に、まずは勝ち越しを目指したい。変わらず挑戦者の気持ちで、自然体で頑張りたいと思う」と、地に足をつけて語った。

19年も残り2場所。年内の目標として「三役には上がりたい」と力を込めた。