7月の大相撲名古屋場所を途中休場した豪栄道(33=境川)、高安(29=田子ノ浦)、栃ノ心(31=春日野)の3大関が21日、東京・両国国技館で定期健康診断を受けた。

右肩を痛めて秋場所(9月8日初日、両国国技館)は8度目のかど番となる豪栄道は、相撲を取る稽古こそ再開していないが「順調。(痛みも)問題ない。体を休めるいい機会と思ってやっていた」と明るい表情。ぶつかり稽古や基礎運動などで、体づくりを行ってきた。夏巡業は25日に都内で行う残る1日も休み、全休の予定だが、26日の新番付発表後から相撲を取る稽古も再開する。

高安は左肘の靱帯(じんたい)断裂の重傷とあり、回復具合については「半分ぐらい。まだまだ、しっかりと治さないといけない」と、遅れ気味であることを明かした。豪栄道同様に相撲を取る稽古は再開できていないが「ケガのところ以外は稽古場でしっかりとトレーニングしている」という。名古屋場所は勝ち越し後に休場し、唯一、かど番を脱しているが「しっかりと初日に間に合うようにしたい」と前向きに話した。

大関陣で唯一、夏巡業に途中参加した栃ノ心は、先場所より8キロ増の178キロに「太りすぎ。(巡業の)北海道でおいしいものを食べ過ぎた」と明るかった。関脇に陥落する貴景勝はこの日、姿を見せなかった。