人気力士の西前頭6枚目炎鵬(25=宮城野)が立ち合いに泣いた。

東前頭13枚目千代丸(28=九重)との一番。おろした左手がつく前に立ち、鈍い出足から前ミツを取ったが、相手の突っ張りに屈して突き出された。「完全に立ち遅れました…。しっかり手をついていなかった。呼吸は合っていたが、イメージしていた前に出る立ち合いとは全然違った」。今場所の5勝はいずれも前に出て流れをつくっていただけに、消化不良な一番となってしまった。

5勝5敗と星が五分のまま終盤5日間を迎える。「ちょっと消極的になっているので積極的にやっていきたい。5日間思い切っていきたい」と、星を伸ばせなかった中盤戦からの巻き返しを誓った。