大相撲冬巡業が15日、沖縄・うるま市で行われ、前頭碧山(33=春日野)が2日連続で幕内力士16人によるトーナメントを制した。

1回戦で小結阿炎、2回戦で横綱鶴竜、準決勝で宝富士、決勝で竜電を撃破。前日14日に続き、この日も優勝賞品のプロテイン、ホテルの宿泊券などを手にした。今巡業ではインフルエンザ感染者が続出し、右肋軟骨骨折で初日から休場しているジョージア出身の栃ノ心も含めて、幕内力士が10人以上休場。「昨日も今日もアジア人じゃない顔をしているのが私しかいない。自分が頑張って(観客に)喜んでもらえればと思っていた」。米軍基地が多い沖縄での開催で、会場には外国人の観客も多数。ブルガリア出身の碧山にとって、気合が入る舞台だった。

冬巡業は終了したが、春日野部屋は翌16日から沖縄・名護市で3日間の合宿を行うため、碧山も沖縄に残って合宿に参加。帰京は19日で「3日間いい稽古ができればいい」と力を込めた。東京では妻のトドロバさんと、1歳足らずのトイプードルのメス「MOLLY(モリー)」が待っている。「(犬は)小さくてかわいい。そういう(早く家族に再会したい)気持ちはあるが、しょうがない。合宿頑張ります」と話して引き揚げた。