西関脇高安(29=田子ノ浦)が東前頭6枚目の宝富士(32=伊勢ケ浜)に押し出され、6敗目を喫した。これで今場所の2桁勝利が消滅し、1場所での大関復帰の可能性が消えた。

立ち合いから左四つに組み合ったが上手が取れず、苦しい体勢のまま押し出された。支度部屋では、何を聞かれても無言だった。

高安は左肘のケガで昨年の秋場所を全休し、かど番で迎えた九州場所は途中休場。2場所連続での負け越しとなり、大関から関脇に陥落していた。

現行制度となった1969年名古屋場所以降、1場所で戻るチャンスを逃した後に大関に返り咲いた例は魁傑のみ。