大関陥落後、序二段から10場所ぶりに十両に復帰した西十両13枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、十両優勝に王手をかけた。

唯一の2敗を守っていた西十両5枚目の大翔鵬(25=追手風)を破って無傷の12連勝。13日目に勝てば、新十両昇進を果たした13年秋場所以来の十両優勝が決まる。

狙い通りの相撲だった。立ち合いで右を差して、左上手を取った。胸を合わせながら寄り、1度上手が外れたが、焦らずに取り直して寄り切りで勝負あり。「自分が先に上手を取って、相手に取らせないでじっくりと寄っていく」と振り返った。

優勝が目前に迫ってきたが「一番ずつ来場所につながる相撲を取る。勝っても負けてもいい。誰とやってもやることは一緒」と無欲で土俵に上がる。