日本相撲協会は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)前に行われる恒例行事の中止を発表した。

29日に大阪市内の住吉大社で行われる参拝と奉納土俵入り、3月3日の春場所前夜祭の開催が見送られた。毎年3000人規模の観客が訪れる住吉大社での奉納土俵入りは、13年から7年連続で行われていた。

内容が一部変更した行事もある。場所初日の前日に本場所の安全などを祈願する3月7日の土俵祭は、一般開放を取りやめた。出席が慣例となっている三役以上の力士も参加しないことが決まった。

春場所の開催可否は、3月1日の臨時理事会で決定することも発表した。協会は通常開催のほかに無観客、中止も選択肢に加えていることを、前日25日に芝田山広報部長(元横綱大乃国)が明言している。