日本相撲協会は3日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、5月10日に初日を迎える予定だった大相撲夏場所(両国国技館)開催の2週間延期を決定した。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けての決定で、夏場所の新日程は5月24日が初日で、6月7日が千秋楽。協会は今後も情勢に注視しながら、通常開催、縮小開催、無観客開催、中止などを検討するとした。合わせて7月の名古屋場所開催の2週間延期も発表した。

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夏場所延期について、休場明けの春場所で優勝した横綱白鵬は「中止ではなく延期になったということは力士として前向きに受け止めています。新しいケガや、古傷を治す時間を与えてもらったと考えて頑張っていきたい」と前向きだった。横綱鶴竜も「日々の稽古に励んで、やるべきことを準備して待つだけです」と動じず。新大関の朝乃山は、都内の部屋で朝稽古を行い、55キロの砂袋を担いでのすり足などで汗を流した。「立ち合いの鋭い踏み込みや瞬発力が大事。前に出れば自分の持ち味が生きる」と語った数時間後に延期が決定。晴れの舞台が遠ざかることとなった。