日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は6日、安倍晋三首相が7日にも緊急事態宣言を発令する意向を固めたと報道が出たことを受けて、各部屋に対して新型コロナウイルス感染予防の危機感を高めるよう通達を出した。

相撲界は3月の春場所で史上初の無観客開催に踏み切り、感染者を出すことなく15日間を完走した。芝田山広報部長は「協会はある意味で(春場所の開催地だった)大阪のときから緊急事態宣言を出しているようなもの。改めて大阪のときと同じような形で生活をしてくださいと通達をした」と話した。

3日の臨時理事会で、夏場所と名古屋場所が2週間延期することが決まった。夏場所の初日は5月24日。緊急事態宣言が出たことを受けて、芝田山広報部長は「初日まで時間はあるので今すぐに臨時理事会をするわけじゃない。執行部の会議が金曜日(10日)にあるので、そのときに親方衆と相談する」と話した。