大相撲の大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が31日、NHK放送の「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」に、都内の部屋からリモート出演した。

自身の近況について「世間が大変な状況なのでプラスと言っていいのか分からないが、体をいったんリセットさせるいい時間になった。間接的に相撲につながるような勉強もした」と明かした。

外出自粛の生活が続く中で、自宅では読書や治療に時間をあてているという。この日は画面越しにトレーニング指導者、山本義徳氏(51)の栄養学の著書「アスリートのための最新栄養学」上下巻を紹介。「ここまで細かく載っている栄養学の本は、この本が初めて。ゆっくり5ページ、10ページずつ毎日読んでいる。勉強になっている」と話した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏場所が中止になり、現在はかど番脱出を期す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて調整を進めている。無観客で開催された春場所では7勝8敗。大関として15日間を皆勤して、初めて負け越したが「うまくいくとき、うまくいかないときが絶対ある。そういううまくいかないときこそ、精神的に強くなる場面。今まで休場やいろんなことが自分を強くしてくれた。そこに対する自分の楽しみがある」と前向きに話した。7月場所へ「しっかり自分の体をつくって、激しい突き押し相撲を見せられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。