日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は5日、報道陣の電話取材に応じ、新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査について、現時点で感染歴などの報告はないと明かした。

検査は希望する力士ら協会員全員を対象に5月18日から行われている。同広報部長は「抗体検査を受けている中で今の所これといった報告はない。かかっていました、といったようなことはない」と説明した。

検査結果については「専門的な先生方が研究材料として使おうとしている。我々もそう。どのような策を取れば仕事が円滑にいくかを考えないといけない」と無観客開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に生かす。

検査は最大で約1000人規模となる予定だ。

また、協会執行部による定例会議が行われたといい、接触を伴うぶつかり稽古の解禁について「していいという通達は協会からは出していない」と、各部屋の師匠判断を継続した。

7月場所については報道陣や力士の動線の確認など、想定すべきことは山積み。9月の秋場所についても「先のことはかじるけど決定したことは何もない。7月場所の開催に向かってはいるが、その前に理事会を開かなきゃいけない。それを待つしかない」と話した。