1敗力士が続々と敗れる中、相星対決で関脇高安(30=田子ノ浦)が小結御嶽海(28=出羽海)を、逆手の上手投げで破り、大関貴景勝(24=常盤山)とともに1敗を守った。

互いに力を出し切った一番に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「御嶽海も頑張って勝つチャンスは何回かあった」と話し、高安の勝利も「引き気味に上手を取ってギリギリの所だった」と辛勝を分析した。

「お互いにバタバタした相撲だった」と話しながら、最後は「今日にしても高安は勝負をあきらめない」と高安の精神的な充実ぶりを察した。先場所は優勝に手をかけながら、終盤5日間で4敗を喫し脱落。雪辱の思いも高安にはあるだろうが「先場所は先場所、今場所は今場所と集中して取ること。(先場所のことは)考えない方がいい」と話し、さらにプラス思考で臨むことを「先場所、あれだけ勝てたということは、だいぶ(体調も)戻ってきた、という考え方の方がいい」という言葉で勧めた。

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