日馬富士「これでまだいける」金メダル胸に元気百倍

リオ柔道金メダリスト・大野将平(左)が獲得した金メダルをかけてもらい笑顔を見せる日馬富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)が大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を下して2敗を守った。立ち合いで当たって左に動くと、左を差して土俵中央で横に1回転。立ち合いには納得いかない様子だったが、相手を振り回して下手投げで完勝した。「今日の一番に集中していきました」と淡々と振り返り、13日目に直接対決を迎える全勝の大関豪栄道(30=境川)が、横綱鶴竜(31=井筒)を撃破する姿を土俵下で見届けた。

 帰り際には、リオ五輪柔道男子73キロ級金メダリストの大野将平と対面。金メダルを初めて首からかけると「けっこう重かったな。すごいエネルギーをもらった。うわ~、気持ちいい。これで、まだいけるな」と、世界王者にあやかった。自力優勝は消えたが、まだ2差。横綱昇進後初めての連覇は、まだ諦めていない。