新十両の小柳「ホッとしたというか、うれしい」

時津風親方(左)と握手を交わす新十両の小柳(撮影・神戸崇利)

 大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新十両昇進を決めた期待の大器、小柳(おやなぎ、23=時津風)は28日、東京都墨田区の部屋で会見し「ホッとしたというか、うれしい」と喜びを口にした。

 ネガティブ発言で一躍、人気となった幕内正代の東農大時代からの後輩。師匠の時津風親方(元前頭時津海)は「小柳はいつも『勝ちます』と言っている。性格も正代よりプロ向き。物おじもあまりしない」とし、性格だけでなく「馬力は正代と違う。ぶつかり稽古でも、押す力は数段、小柳の方が強い。(正代とは)稽古場でも分が良すぎる」と笑った。

 185センチ、170キロの立派な体格を生かして、三段目最下位格付け出しから所要4場所で昇進を決めた。そんな期待の大器は、締め込みは黒色にするという。「基本は押し相撲。力ずくというか、馬力で持って行く相撲をもっともっと売りにしていきたい。栃東関、千代大海関、魁皇関の3人のいいところを全部、マネできたら」と大きな目標を掲げた。