豪栄道、日馬富士との三番稽古に感謝「いい緊張感」

日馬富士(右)との三番稽古で10勝4敗と大きく勝ち越した豪栄道(撮影・渡辺佳彦)

 大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)で横綱昇進を目指す大関豪栄道(30=境川)が9日、出稽古に来た横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)と三番稽古を行い、2度の3連勝を含め10勝4敗と大きく勝ち越した。

 福岡入り後、横綱との手合わせは初めて。日馬富士が風邪気味で、ヒジの状態も万全ではなかったとはいえ、低い姿勢から攻め、上手投げで振られても残り腰も盤石で、逆襲に転じると一気に寄り立てるなど、全勝で初優勝を飾った秋場所の勢いをキープしていることをうかがわせた。

 稽古の狙いも明確に定めて臨んだようで「やっぱり横綱は踏み込みが鋭いから、踏み込み負けしないこと」と立ち合いをポイントの1つに挙げた。また「横綱は低いから(自分の)顔が起きると勝負にならないから」とアゴを引き、終始低い姿勢を保った。分が良かったことには「勝敗は気にしなかった」と話しながらも「いい緊張感の中で稽古できた。他の力士と稽古するのとは緊張感が違う」と感謝した。

 場所前の稽古は、この日が総仕上げ。10日から徐々にペースを落とし、初日に照準を定める。ここまでの調整は「ある程度、自分でも満足できる稽古が出来た。いい準備が出来たから、あとは本場所で思い切ってやるだけです」。横綱の来場には師匠の境川親方(元小結両国)も「場所前のこのタイミングで稽古できて、豪栄道にとってもありがたいこと」と謝意を示していた。