武政「一丁やってやろう」三段目7戦全勝で優勝

全勝で三段目優勝を決めた武政(撮影・神戸崇利)

<大相撲初場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館

 三段目は、明大を卒業し昨年春場所、初土俵を踏んだ武政(たけまさ、23=阿武松)が7戦全勝で優勝を決めた。

 全勝対決で36歳の元十両大雷童(高田川)に、立ち合いの変化技で勝利。相手がベテランだろうが、実績があろうが「どんな相手でも一丁やってやろうという気持ちでした。番付が番付だし、どんな相手でも気持ちで負けないつもりでした」と今場所を振り返った。

 高知県土佐清水市の生まれ。大学卒業後は、就職先の内定をもらっていた。だが「挑戦したいという気持ち」と、阿武松親方(元関脇益荒雄)の熱意にほだされて入門した。目標の力士像は「誰が見ても楽しんでもらえるような力士」という。埼玉栄高時代は、十両大栄翔(追手風)と同級生。「早く追いつきたい」と話し、目指す力士のタイプとして「妙義龍関や幕下の岩崎さん」と、やはり埼玉栄高の先輩の名を挙げた。