田子ノ浦親方、稀勢V感無量「本人が努力した結果」

部屋に戻った稀勢の里(右)は田子ノ浦親方に水をつけてもらう。左は同親方の琴美夫人(撮影・松本俊)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

 稀勢の里の師匠、田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は、横綱昇進を確実にした稀勢の里関の奮闘をねぎらった。

 自身は膝を痛めて初場所は勝負審判から外れて休場。「15歳の時から知っているし、ずっと一緒にやってきた。僕は何もしてあげられなかったが、本人が努力した結果だ」と感無量の表情だった。

 2人は故鳴戸親方(元横綱隆の里)に鍛えられた。2011年の九州場所直前に先代が急逝してからは、師匠と弟子の立場になった。40歳の師匠は「先代の教えは、稽古はうそをつかない。努力はうそをつかないということ。いい報告ができてうれしい」と言葉に実感を込めた。