稀勢の里、大関昇進時は「精進します」四字熟語なし

場所前に亡くなった先代の鳴戸親方の遺影が見守る中、大関昇進の口上を述べる稀勢の里(中)。左は先代親方夫人の高谷典子さん、右は現鳴戸親方(11年11月30日)

 稀勢の里は11年11月の大関昇進時、口上に四字熟語はなかった。

 日本相撲協会は11年11月30日、福岡市内で初場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇稀勢の里の大関昇進を満場一致で決めた。福岡市東区の鳴戸部屋宿舎で使者を迎えた稀勢の里は、「ありがとうございます。謹んでお受け致します。大関の名を汚さぬよう、精進します。本日はありがとうございました」と口上を述べた。

 伝達式後の記者会見では「自分の今の気持ちをストレートに表現できるのは、シンプルなのが一番いいんじゃないかと思いました」と説明。「いや~、ちょっと緊張しました」と胸をなで下ろしていた。