日本相撲協会は25日午前、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大関稀勢の里(30=田子ノ浦)の横綱昇進を決めた。
臨時理事会終了後、協会トップの八角理事長(53=元横綱北勝海)が取材に応じ、稀勢の里へ寄せる期待などを語った。
-稀勢の里の横綱昇進が決まった今の気持ちは
八角理事長 私も横綱に上がった時、そう思ったのですが、うれしいなというよりも、本人はこれからが大変だろうなと。責任を全うするには、責任ある立場ですから、これからも精進して頑張ってほしいなと思います。
-どのような横綱になってほしいか
八角理事長 今まで通り誠実に稽古して、土俵を務めてもらえればいいな、と思っています。
-19年ぶりの日本出身横綱の誕生は
八角理事長 いろいろ報道等で、皆さん喜んでいると聞くと、こちらもうれしくなります。ただ、横綱という地位は、まさしく国籍とかでなく、一生懸命、頑張った人がなるもので、また今後も頑張らなければならない。死にものぐるいで地位を守っていかなければならないと思います。
-4横綱時代
八角理事長 私も4横綱の経験がありますが、これは大変です。強い人が4人もいる中でやっていくわけですから。横綱という地位は逃げるところがないわけで、とにかく自分が納得する稽古、納得する場所、一番一番ですね。いつ引退してもいいぐらいの気持ちで、稽古また本場所に挑んでいました。稀勢の里も今後、いろいろな試練があると思う。それを精神的に強くなければいけないと思うので、気持ちの面でも強気、強気でいってほしいですね。
-新たな横綱誕生は協会にとっても喜ばしい
八角理事長 これだけ取り上げていただき、本当にありがたいです。それに応える内容の相撲を取っていかなければならない。横綱という地位は逃げる場所がないので、精神的に強くならなければ。また、上がってから成長してほしい。
-いい影響にも期待
八角理事長 相撲をやっている子、やっていない子も「稀勢の里みたいになってみたい」という思いを描いてくれたらいいなと思います。
-あらためて新横綱への期待を
八角理事長 大関時代も堂々とした相撲を取っていた。それを続けていってほしい。横綱らしいと言いますか、堂々とした相撲を。横綱として早く1回、優勝することですね。そうすると肩の力が抜けて、もっといい横綱になると思います。これはまた難しいことですが、1回優勝すると、だいぶ慣れてくると思います。それまでは本当に、大変だと思います。慣れるまでが。
-これまで3横綱が角界を引っ張ってきた
八角理事長 今までずっと引っ張ってきて、新しいライバルが出たということなので、また気合も入ると思います。強い人が4人になるわけですから「これは、うかうかしていられないな」ということだと思います。
-大関以下の上を目指す力士は
八角理事長 この4人に勝たなければ、大関、横綱はないんだぞということ。これが低い壁ではどうしようもならないけど、相当高い4横綱になると思うので、若手にも頑張ってもらいたい。
-新春でおめでたい
八角理事長 おかげさまで。いつも言いますが、それに見合った熱戦の相撲を数多く、お見せできればと思います。