稀勢の里10連勝「いいんじゃない」高安並走も淡々

玉鷲を寄り切り10連勝の稀勢の里(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇10日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

 弟弟子には負けない。新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が初日からの連勝を10に伸ばした。

 関脇玉鷲(32=片男波)の左ほおを強烈に張ると、左四つに。あとは落ち着いて寄り切った。危なげない内容に「まぁ、集中して。いいんじゃないか」とうなずいた。高安との並走にも「いいんじゃないの」と淡々と話した。

 新横綱の初日からの10連勝は、1場所15日制が定着した49年夏場所以降、玉の海(12連勝)、先代師匠の隆の里(15戦全勝)、旭富士(12連勝)に続いて4人目。先代師匠以来の新横綱全勝優勝に向けて「明日は明日でやるだけ。一番一番、毎日やるだけです」と集中を切らさなかった。