稀勢の里、全勝守る 横綱同士の対決へ「また集中」

荒鷲(左)を寄り切りで破る稀勢の里(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇12日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

 新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が全勝を守った。西前頭4枚目の荒鷲(30=峰崎)に立ち合いで差し勝つと、上手にこだわらずに前進。前のめりになりながら寄り切った。

 新横綱の初日から12連勝は、1場所15日制が定着した49年夏場所以降、先代師匠の隆の里(15戦全勝)に次ぎ、玉の海と旭富士に並ぶ2位タイ。「いいんじゃない。いろいろな展開がありますから」とうなずいた。

 弟弟子の高安と平幕栃煌山が敗れたため、1敗は大関照ノ富士1人となった。優勝争いはかなりしぼられてきた中で、13日目から横綱同士の対決が始まる。「また集中して。明日です」と気を引き締めていた。