日馬富士「遊びじゃない」新十両朝乃山に相撲道注入

ぶつかり稽古で、新十両の朝乃山(左)を鍛える日馬富士

 大相撲の春巡業は9日、静岡市で行われ、横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)が新十両朝乃山に相撲道を注入した。

 ぶつかり稽古で胸を出すも朝乃山がバテバテとなり、休み休みで20分間にも及んだ。日馬富士は「良い思い出になれば」としつつ「つい、昔の自分や白鵬関、稀勢の里と比べちゃう。おれたちは横綱に胸を出してもらったら、命懸けで必死だった。休んでいる場合じゃなかった」と苦言。「顔を張られて強くなるのが相撲道。遊びじゃない。厳しい稽古をしてほしい」と注文をつけた。朝乃山は「いい経験ができた」と話すのがやっとだった。