高安に大歓声「懐かしい」父親の地元水戸で春巡業

相撲を取る高安(左)

 大相撲の春巡業は21日、水戸市で行われ、地元茨城県出身の関脇高安(27=田子ノ浦)が大歓声を浴びた。

 父親の地元で、幼少期には数年間、住んだこともあるという水戸での巡業。偶然にも、前夜に宿泊したホテルの目の前はかつて、両親がレストランを開いていた場所で、当時は記憶も定かでない幼稚園の前の時代だが「懐かしい。思い出しますね。何となく覚えている。思い出すのは、父親と散歩したことかな」と懐かしんだ。

 この日は「もう少しやりたかった」と稽古は横綱、大関が入ってきたこともあってわずか6番で終わったが、その後はぶつかり稽古で幕内宇良に胸を出して約5分間、鍛えた。「胸を出すことは大事。相手のためにもなりますけど、1番は自分のため」と、期待の宇良を鍛えつつ、自らの足腰にも力をつけようとしていた。