千代の国が鶴竜破り初金星「ゾクゾク」座布団に興奮

鶴竜を引き落としで破る初金星を挙げた千代の国は館内に座布団が舞うなか懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

 東前頭筆頭の千代の国(26=九重)が、横綱鶴竜(31=井筒)を破り初金星を挙げた。立ち合いで正面から真っ向勝負を挑み、鶴竜の当たりを冷静に見極めて、体を開きながら引き落とした。

 座布団が舞う光景を初めて土俵上で目にして「ちょっとゾクゾクしました。すごく鳥肌が立ちました。『勝ったんだー』『よっしゃー』って思って。うれしかったです」と興奮を抑えきれない様子だった。

 12年初場所で新入幕を果たすも、両膝半月板損傷などで三段目陥落を経験した苦労人は「前向きに頑張ってきて良かったです」としみじみと話した。