高安完敗「節目負けたくない」あえて意識も防戦一方

白鵬(右)は強烈なのど輪で高安を追い込む(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇21日◇愛知県体育館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、新大関高安を押し倒しで下し、元大関魁皇(現浅香山親方)を抜いて単独史上1位となる通算1048勝目を挙げた。

 高安は白鵬の記録更新に待ったをかけることはできなかった。激しい相撲だったが、内実は防戦一方。強烈な右おっつけで得意の左を封じられ、押し倒された。朝稽古では今場所初めて土俵の中に入り、若い衆に胸を出して気分一新。記録についても「考えて気合を入れていく。節目のときに負けたくない」と、あえて意識した上で臨んだが、力及ばず。3連敗となり、2桁に後がなくなった。