碧山、平幕優勝へ平常心強調「明日の一番に集中」

取り組みを終え支度部屋で髪を結ってもらう碧山(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇22日◇愛知県体育館

 平幕優勝を狙う碧山(31=春日野)が夢をつないだ。巨体を生かし、ベテラン豪風を押し出し、自己最多の12勝。白鵬と1差の2敗を守った。

 「今日はよかったね。ひざを曲げて、前に出られたし」。千秋楽は初の三役力士、小結嘉風と対戦する。勝って、白鵬が結びの一番で日馬富士に負けると2敗で並び、優勝決定戦に持ち込める。「今日は久しぶりに緊張した。ちょっと、やっぱりね…」。慣れない優勝争いでもあり疲労はピークだが「優勝のことを考えたら、気持ちが休まらないでしょう。だから、考えない。とりあえず明日の一番に集中して、勝てたらいいな」と平常心を強調した。