八角理事長「暴力は許されない」鈴木大地長官に謝罪

記者会見に臨む八角理事長(撮影・井上学)

 日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)が28日、都内のスポーツ庁を訪れ、同庁の鈴木大地長官に、横綱日馬富士による平幕貴ノ岩への暴行問題を報告し、騒動となっていることを謝罪した。

 対面するなり、八角理事長は「本当にこの度はお騒がせして申し訳ありませんでした。協会の対応としては、鳥取県警に全面的に協力致しまして、1日も早い解決を致すよう努力していきます。私としましても、公益法人として暴力は決して許されないと思っています。そう思いながら、毎年講習会を開いて力士には注意喚起をしていたのですが、今後も続けていく方針であります。努力して参りますのでよろしくお願いします」と話し、頭を下げた。

 これに対して鈴木長官は「我々も大変残念に思っています。国民の期待を裏切ったということであります。まず、協会の方で調査を進めていただいていると思いますが、事実を明らかにし、社会に対しての説明責任を果たしていただきたい。これを要請したいと思います」と、注文をつけた。さらに「協会の運営のあり方についても、同様に検証していただきたいと思っております。協会の運営のあり方も、問題が起きているということであれば対処していただきたい」と付け加え、コンプライアンスとガバナンス(組織統治)の徹底にも言及した。

 鈴木長官は「重く受け止めていただきたい」とも話し、再発防止を求めていた。